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清原和博氏「復活!その先へ…」子どもたちに向けて贈った身体づくりと技術のアドバイス〜特別講演会第一部 後編〜

食事とバットにおいて大切な考えとは

甲子園でのエピソードの後は子どもたちに向けて、これからの身体づくりや技術についてのテーマへと進んだ。

「僕が大切にしていたのは食事です。家でご飯を食べることが多かったのですが、たくさん食べることによって筋肉も発達します。僕の時代はあまりジャンクフードがなかったもんですから、やはりしっかりと家で食事をしてトレーニングをすることで、どんどん力がついてきた感覚がありますね。

よく”パワーがある選手”という表現がありますが、パワーというのは”力×スピード”なんです。なので、力がいくらあってもスピードがなかったらダメ。スピードが速くても力がなかったらダメ。要するにしっかりと力をつけてスピードもつける。

その練習を普段からやっていれば必ずパワーはついてくると思います。力をつけるにはしっかり食事をとらないとつかない。なので子どもたちにはいっぱいご飯を食べて力をつけてほしいです」

加藤氏はさらに展開させ、筋力をつけることについて尋ねた。現役時代は豪快な本塁打でファンを沸かせ、肉体改造を経て見せた屈強な身体は相手投手に更なる威圧感を与えていた。

「今はウェイトトレーニングとプロテインなどで、高校生でもプロ野球選手並みの体つきをしてますが、小学生・中学生ではまだ必要ないと思います。お米をしっかり食べ、福島県は自然豊かな素晴らしい環境ですので、山道を駆け上がったり野原を走る。転ばないように走るだけでもすごいトレーニングになります。ご飯に生卵かけて食べれば力はつきます」

子どもたちに向けて多くのアドバイスを贈った(提供:日本プロ野球OBクラブ)

続いて加藤氏は清原氏のバットや持ち方について考え方を質問。子どもたちに向けて先ほどのパワーの話に絡めて”金言”を贈った。

「ヘッドスピードを上げるためには、自分の体に合ったバットを選ぶ必要があります。重たいバットを振ると自然とスピードは遅くなりますよね。という事はパワーがつかないです。

やはり自分の身体や力にあったバットの重さをまず選ぶこと。そして重く感じるバットの場合はバットを短く持ってください。短く持つことによってミート率も上がり、バットのスピードも上がります。今プロ野球選手はバットを長く持って小指をグリップエンドにかけている選手も多いですが、世界のホームラン王、王(貞治:元巨人)さんはバットを短く持っていました。

右打者で最多(本塁打)の野村(克也:元南海ほか)さんも短く持っていました。僕も最後バットを短く持ちました。バットを短く持っても飛距離は変わりません。それだけスイングスピードが上がりますしミート率も上がります。

メジャーのホームラン王バリー・ボンズ選手(元サンフランシスコ・ジャイアンツほか)も短く持ってます。バットを短く持つのは決して恥ずかしいことではないというのを理解してもらえたらなと思います」

次ページ:清原氏のアイデアが新たなファンサービスに

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