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「セットピースを安定させる。それがフォワードの役割」ブラックラムズ東京 大西将史が築いた勝利の土台

4月17日、秩父宮ラグビー場で行われたNTTジャパンラグビー リーグワン第15節。

リコーブラックラムズ東京は三重ホンダヒートを相手に49-5と快勝し、ボーナスポイントを含む勝ち点5を積み上げた。

この試合も背番号2を背負いフロントローの中央に陣取った大西将史は、セットプレーを安定させ続けて勝利の礎を築いた。試合後、自身のプレーについてこう振り返る。

「まずはセットピースを安定させる。それがフォワードの役割なので、そこは意識しました」

セットピースの安定で勝利に導いた

今季のブラックラムズは、後半に試合をひっくり返す逆転劇でファンを沸かせてきた。3月14日の第11節(静岡ブルーレブズ戦)まで挙げていた7勝のうち、6勝が後半からの逆転勝利だった。

しかしチーム内ではむしろ、試合の立ち上がりに課題があると捉えていた。前節の埼玉パナソニックワイルドナイツ戦や4月5日の14節(コベルコ神戸スティーラーズ)での敗戦も反省材料として、試合へのテーマを挙げた。

「スタートの20分でどうしても相手の攻撃を受けてしまうことが多かったので、みんなでそこを改善しようと今日のゲームも臨みました」

前半からリードを奪う展開に持ち込んだ

事実、この日のブラックラムズは開始早々から主導権を握り、前半だけで39得点を奪う理想的な展開を見せた。その要因について問うと、大西はチームメイトへの感謝を口にした。

「前半20分をしっかり戦えれば、後半に自分たちのラグビーができる。まずは試合の入りをフィジカルに行こうということで、今週ノンメンバーがしっかり強度を高く設定して練習をしてくれました。その準備の結果が、今日の勝ちに繋がったのだと思います」

この試合でも強度の高さを見せた

以前メイン平が今季の安定した戦いの要因として、「絶対的にフォワードのセットピースだと思っています」と、フォワード陣への感謝を即答していた。

冒頭にも大西が自身の役割として述べたものであるが、バックス陣からの絶大な信頼を築くなど、チーム同士でリスペクトし合っている。大西もまた、その責任を強く自覚している。

「スクラムで安定したボールを出せれば、バックスにランナーがたくさんいますので、 TJ(ペレナラ) がコントロールして、(中楠)一期がしっかり蹴ってくれたりなど、バックスが助けてくれてる部分が多いです。

なので、フォワードとしてしっかりといいボールを出せればいいラグビーができることを僕たちは知ってるので、いいボールを出そうというのを意識してやっています」

“いいボールを出す”ことを心がけていると語る

この試合ではブラックラムズとして節目の通算50Capsを達成した。これまで大西はHOとして開幕から全試合出場を続け、チームの躍進に貢献している。

今季大西のスタッツを紐解くと、ゲインメーター(171)やボールキャリー(74)は他チームのHOと比較しても高く、反則数も現時点で2と規律を保ったプレーも両立している。

大西も「ゲームタイムも増えて、自分の持ち味であるフィールドプレーやスクラムがさらに一段階レベルアップできていると思います」と確かな手応えを感じていた。

フィールドプレーでもを存在感を放っている

現在4位と、目標であるプレーオフトーナメント進出を射程圏内に捉えている。大西はここまで、セットプレーで土台を築きながらフィールドプレーでチームを加速させてきた。

試合を重ねるごとに進化を続ける男が最前線に君臨し続けることで、ブラックラムズの進撃はさらに続いていく。

(写真 / 文:白石怜平)

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