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ブラックラムズ東京 初のプレーオフで見せた猛追の価値。メイン平が語る「歴史を塗り替えた初メンバー」としての誇りと実行力

23日に行われたプレーオフトーナメント準々決勝。リコーブラックラムズ東京は東京サントリーサンゴリアスとの一戦に臨んだ。

80分を経過した時点で35-33とブラックラムズが2点のリード。中楠一期がペナルティゴールを狙うその時にホーンが鳴り、誰もがブラックラムズの勝利を確信してした。

ゴールが外れ、サンゴリアスボールとなったところでラストプレーに。ここでまさかの展開が待っていた。後半44分に森川由起乙が逆転トライを決め(ゴール成功)、サンゴリアスの劇的勝利で試合を終えた。

ブラックラムズは惜しくもベスト4入りとはならなかったが、チーム史上最高成績となる5位。目標としていた初のプレーオフトーナメント進出を果たし、チームの歴史を塗り替えた。

その中心で、開幕から最後の試合まで身体を張り続けた一人がメイン平だった。この試合でも持ち味を発揮したメインは後半9分そして23分と2つのトライを決め、チームに勢いをもたらした。

初のプレーオフトーナメントで2トライを決めた

試合後報道陣に囲まれると、悔しさを堪えながら直前まで行われた激闘を振り返った。

「今シーズンはプレーオフ進出を目標にしていて、ようやく今季達成できた。前半立て続けに点を取られても後半巻き返すのは、今シーズンのブラックラムズを体現するような試合だったと思います」

キックオフからブラックラムズの劣勢が続いた。前半15分までで17点差が開き、サンゴリアスが着実に点を重ねていた状況だった。

「相手が何もかもうまくいく状況だったので、そこは自分たちであまりコントロールできないなと。できるのは目の前の勝負、フィジカルバトルに勝つことだけだから、あまり考えすぎずにいこうとハドル(円陣)では話していました」

フィジカルそしてスピードでも持ち味を発揮した

しかしそれは決して諦めではなく戦略だった。その根拠にはここまで戦ってきたチームメート同士の信頼があったからである。ハーフタイム中に話し合った一部を明かしてくれた。

「自分たちはリザーブに強力なフォワード陣を構えているので、『前半2トライ差で抑えておけば後半いけるぞ』という話をしていました。

後半にアマ(ファカタヴァ アマト)やアリー(マイケル・アラダイス)が入りセットピースがさらに強くなりました。最初の入りを良くすれば逆転できる自信が全員にあったので、そこはすごく感じた部分です」

今季レギュラーシーズン9勝のうち6勝は後半で逆転し挙げたものだった。後半はメインが述べた通り自信と勢いが合わさり、4トライを含む25得点という怒涛の追い上げで試合をひっくり返していた。

伝統である最後まで決して諦めないラグビーは今季のブラックラムズを象徴する試合でもあった。

17点差を後半で逆転し、ラムズファミリーを歓喜させた

初のプレーオフ進出メンバー “何かを残したい気持ち”で戦った

メインはレギュラーシーズンで16試合出場、全てスターティングメンバーとしてグラウンドに立ち続けた。

昨季までは大怪我の影響で長期で戦線を離脱してしまっていたが、今季はシーズン通じて活躍を見せ、チームの躍進に大きく貢献した。

「今シーズンはパフォーマンスを一貫して発揮することを自分の中で課題にしていました。大きな怪我をせず毎試合出続けて、自分で酷いと感じるパフォーマンスがあまりなかったので、その点では成長を感じました」

さらに技術面や精神面での具体的な成長について問うと、このように答えてくれた。

「ミスをしてもすぐに切り替える能力や、試合前に自分の役割をしっかりと明確にしてそれを遂行する“実行力”の部分です。

今日で言えば、アタックではしっかりオプションをやって、相手のスペースが空いていればそこをしっかり切り込む。あとWTBで貢献できるところはハイボールの処理であったりワークレート(仕事量)の部分なので、そこは見せられたと思います」

自身の役割をこの試合でも全うした

今回のプレーオフトーナメントはブラックラムズにとってもメイン自身にとっても、新たな挑戦となった。この試合に臨むにあたり抱いていた想いを語った。

「ゲーム自体のタフさは一緒だと思いますが、個人としての気持ちはやはり違っていました。本当にいつもより“勝ちたい”っていう想いが強かった。

初めてプレーオフに行ったということで、ブラックラムズの歴史を残したメンバーでもあるので、何かを残したい。そういう想いを持って戦っていました。あとはこの舞台を楽しみたいという気持ちもありましたね」

歴史を作る当事者としてのプライドや最高峰の舞台を楽しむポジティブさ。これが大舞台でも変わらぬ活躍を引き出した。

歴史の一歩を刻んだブラックラムズは、この悔しさを糧にさらなる強さを手に入れようとしている。また、日本のラグビー界を背負って立つ存在へと進化を続けるメインの旅路は、ここからさらに力強く加速していく。

(了)

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