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「自分の価値観にある当たり前をどんどん壊していきたい」久保康友 今後も野球を通じて海外を渡り歩くその想いとは?〜海外リーグ編②〜

「今興味を持ったことをやり尽くす」

久保は昨年まで日本・アメリカ・メキシコと3カ国を渡り歩いてきた。その過程で、気づきを得るとともに自らの考えが自然と変わっていった。

「海外を経験することによって、目の前のことを楽しむ重要度がとても高くなりました。今の僕の考えは、何か先のことを考えて生きるというよりも、今自分の興味を持ったことをとことんやり尽くす信念へと変わりました。その方が実際に楽しいので」

このように至ったのは、現地の方々を見てそして実際に交流する中で日本人との環境の違いを比べてみたからこそ行き着いた考えだった。

「外国の方たちって金銭的に貧しいかどうか関係なくいつも楽しそうなんですよ。それって何か突き詰めていくと、いい意味で先のことを考えていないんです。日本人はすごく先のことを考えていて、『今これをしておかないと将来こうなる』と不安になってしまう考え方が多いと思います。

先のことを考えて悪いことを防ぐのであればいいのですが、どうしても不安が先行してマイナスの方向に向いてしまうこともありますよね。すごく恵まれているのに、その環境を生かせていないのは勿体無いなと感じたんです」

これらを実際の行動で表したエピソードが昨年の兵庫ブレイバーズ在籍時にあった。8月に北海道ベースボールリーグの「富良野ブルーリッジ」へ球界では異例の”レンタル移籍”を行った。

昨年行われたレンタル移籍会見の様子(球団提供)

チーム同士でかねてから親交があり、交流試合で北海道を訪れた際に自身の提案で実現したものであった。当時のことをこう振り返った。

「まずなんでもやってみないと始まらないです。とりあえず飛び込んでみないとその環境ってわからないので、頭で考えて準備するよりも行ってしまえ!という方が僕の性格に合っていて(笑)。

先に行動してしまった方が、そうせざるを得なくなるので早いんですよ。そこでいろいろ見えてくるので。準備してる間に1年とか過ぎてしまうことが多いですしそれはもったいないですから」

次ページ:野球を通じた世界遺産巡りの旅はまだまだ続く

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