妙典少年野球場 新グラウンドが開場。セレモニーで披露された市川市と野球との”絆”

協定を結ぶマリーンズからもメッセージ

最後の挨拶は千葉ロッテマリーンズ BtoC本部の豊田耕太郎本部長がチームを代表して務めた。

市川市と球団は18年12月から「スポーツを通じた地域振興・地域貢献に関するフレンドシップシティ・プログラム協定(以下、フレンドシップシティ協定)」を締結している。

千葉ロッテマリーンズ BtoC事業部・豊田耕太郎 本部長

豊田本部長は主な取り組みとして、市川市国分でのマリーンズ・ベースボールアカデミーの定期開催や1軍公式戦の市民を招待・各種イベントの連携を行っていることを紹介した。

またチームは昨シーズン、オリックスと終盤まで熾烈な優勝争いを繰り広げ、リーグ2位に。2年連続で惜しくも優勝に届かなかったことついても述べ、

「その思いを胸に、今年のチームスローガンといたしまして、『頂点を、つかむ』というスローガンを掲げました。チーム・球団一丸となってパ・リーグ優勝、日本一を目指し練習に励んでいます。25日から開幕しますので、ご声援よろしくお願いします」

と地元からの応援を呼びかける。挨拶の最後、このあと開催される野球教室に参加するべく市内の野球少年たちが集まったグラウンドを見渡し、

「最後に、今日も多くのお子さまたちがいらしております。素晴らしい球場が出来上がりました。この球場で練習を積んだ選手たちが、高校野球・大学野球・社会人野球・プロ野球で多く活躍してくれることを祈っております」

と締めた。次はテープカットが行われ、ここでは選手を代表して「市川ガールズ」主将の田中仁奈選手が代表して参加した。

約30分のセレモニー最後を飾るのは始球式ならぬ終球式。村越市長がまだ誰も投じていないマウンドに上がり、対する打者はマリーンズ・ベースボールアカデミーの武藤一邦校長が務めた。

村越市長が”終球式”に登板した

大きく振りかぶって投げた球を武藤校長がスイングし、拍手で包まれ会は終了した。

その後すぐに、野球教室が開催された。武藤校長を始め、マリーンズOBで05年の日本一にも貢献した小林宏之、藤田宗一 両コーチらが限られた時間の中で熱心に指導を行った。

新球場は4月から市の大会でも利用する予定で、2020年を除き毎年行われている「小笠原道大杯争奪 市川市少年野球大会」も今年からここで行われる。

昨年から「新しい野球のスタイル」を掲げ、練習時間の制限やオンラインの活用など時代の変化に合わせた改革を行ってきた。

今年は”新しい球場”からスタートを図り、野球そして地域活性化の発信地となっていく。

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