「第16回 小笠原道大杯」新たな舞台で輝いた笑顔と歓声そして小笠原さんが贈った成長への”鍵”
小笠原道大さんが伝えた1つのきっかけ「自分が”何になりたいか”を書いてみてください」
そして、最後に小笠原さんがマイクの前に立った。
ちなみにこの前日には、沖縄で行われた名球会のイベントで試合に出場。現役時代から衰えない技術で三遊間への安打を放ち、さらにはプロ入りから2年間守った捕手でもプレーした。
試合が終わると会場の沖縄からすぐに千葉へと戻り、この日のためそして選手たちのために駆けつけた。毎年、子どもたちの心に残るメッセージを贈り続けてきており、今年もこれからの人生をよりよいものにするきっかけを渡した。
「自分が”こうなりたい”・”こうなるんだ”という強い気持ちを持ってさまざまなことに取り組んでください。そのためには、自分が何になりたいか”・”どうなりたいか”をまずノートに書いてみてください。
書いた項目が例えば9つあったとしたら、1つずつをもっと細分化してやっていくと、自分がどう取り組んだらいいのか、何が足りないかが見えてきます。
足りないところに対して、穴か開いているところを一つ一つ埋めていけば、少しずつでも成長できると思います」
終了後の取材で小笠原さんは、
「野球人口がもっと増えてもらえるように来年・再来年と続けていていきたい。まずは先にある20回と言う数字を通過できるように継続して行けたらと思います」
と今後の発展に向けて想いを改めて語った。
新しい野球のスタイルの具現化は”笑顔と歓声”
約2ヶ月に亘る大会、そして22年の大会は全日程無事に終了した。
連盟として、コロナ禍を踏まえて21年に掲げた”新しい野球のスタイル”。
これを踏まえ、昨年は新たな舞台となる新球場などが完成していき、選手たちの檜舞台にふさわしいテーマは何か協議を重ねた。五嶌理事長は22年についてこう語った。
「公園もオープンして多くの人たちが楽しめるようになってきています。我々は、球場そしてこのエリアには笑顔と歓声がふさわしいということで、新しい野球のスタイルに向けた具体的なアンサーとして”笑顔と歓声”をテーマにしてやってきました」
今年は3年ぶりに開会式を全チームで実施。太陽の下で元気に芝を駆け回るなど、たくさんの子どもたちの笑顔を見ることができた。決勝戦が行われたこの日も、設けられた観客席で一生懸命応援する姿、そしてグラウンドで躍動する選手たちの笑顔もたくさん生まれた。
「この1年は球場そしてその周辺もできてきて、毎週来るのが楽しみでした。そういうワクワクをみんな持っていたと思います。そんな中で今日無事終わったなという安堵ですね」
五嶌理事長は、ほっとした表情で語った。ただ、笑顔と歓声が戻っただけで終わりではない。
「ここまで立派な球場があるので、もっとみんなが頑張れると思います。プレーもそうだし、運営もそう。たくさんやることができたなということで嬉しい悲鳴です(笑)」
市川市の新たな”ボールパーク”は、小笠原さんの想いそして連盟の方々のアイデアを形にする舞台としてさらに輝きを増していく。
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