
「ダンサーは引退後、何ができる?」SAMが語った“壁を乗り越える力”
プロダンスリーグ『D.LEAGUE』に来季から参戦するBREXA EDGEのお披露目および育成制度の記者発表会が9日、都内で開催された。ダンス界でトップを目指すとともに、ダンサーのキャリア形成をサポートしていく方針。ダンス&ボーカルグループ「TRF」のSAMもゲスト参加し、ダンサーのキャリアアップについて語った。(取材/記事:飯島智則)
新チーム「BREXA EDGE」
ダンスに熱中した日々は、どのようなスキルに結び付くのか?
その問いにSAMは答えた。
「ダンサーはまず自分のダンス力を高めなきゃいけない。何もできないところからうまくなっていくためには、いくつもの壁があって、プロのダンサーは、その壁をいくつも乗り越えてきている。これはスポーツ選手でもそうだと思うけど、そこを乗り越える力。それは一番だと思います」
「練習方法など、自分に合うものをチョイスするのも大事だし、本当にうまくなっている人はそういうセンスもしっかり備わっていると思います。主体性、大事ですね」
ダンスの向き合い方でも、もちろん磨ける部分はたくさんある。
そこに、セカンドキャリアを意識した学びを加えるというのが、今回の発表のポイントである。

85.8%が「将来に不安」
BREXA EDGEのメンバーは、Dリーグで、ダンスでトップを目指すと同時に、BREXAグループの一員として、コンプライアンス、SNSリテラシー、情報セキュリティ、ハラスメント防止、ビジネスマナーなどの教育プログラムを受けられるのだという。
会見では、人材サービス企業のBREXAによる独自調査の結果が公表された。
プロダンサー、プロダンサー志望者を合わせて91人に「ダンサーのキャリアに関する意識調査」を実施したところ、85.8%が「将来のキャリアに不安を感じたことがある」と回答。また94.4%が「ダンサーとして培ったソフトスキルを仕事で生かせると思う」と回答したという。
調査対象者の選択方法について、同社の担当者は「我々のチームのメンバー、それ以外は個人の繋がりでお声がけして回答いただいております。全般的に申し上げますとウェブのインターネット調査。次にダンススクールで先生をしている方が25%、3つめがダンスという職業に興味がある方をスクリーニングして対象にして調査をしています」と答えている。
回答を聞く限り、対象者を無作為に抽出した調査ではなく、参考値として捉える必要はありそうだ。ただ、ダンスに限らず、幅広い知識と経験を会得していくことで、ダンスにもプラスになるだろう。
SAMは「ダンスは楽しいので現実逃避する」と言う。
「仲間と踊って、ショーをやって、みんなで飲みに行って、次の日またレッスンやってというサイクルに飲み込まれていくと現実逃避するんですよね。その悪い循環からいかに抜け出すか。常に不安は抱えていても“何とかなるだろう”と思って、でも年を取って体力が落ちて、仕事が減って、そこで初めて現実に気付くみたいなダンサーもたくさんいる」
現実逃避から抜け出すには、どうしたらいいのだろうか。
「気付きのタイミングですよ。気付いたときが始めどきだと思うんですよ。早ければ早いほど、いいと思います」
ダンスに熱中しながらも、自身のキャリアアップを考える。ダンサーに限らず、スポーツ界、社会全対にとって大切な要素といえるだろう。

音楽が武器
Dリーグでのパフォーマンスにも期待が高まる。BREXA EDGEのメンバーは16人で、男性が1人、女性が15人で構成されている。
ディレクターのakihic☆彡(あきひこ)は、チームの魅力を次のように語った。
「自分たちの武器は、まずは女性15名に対して男性1名なのですが、女性らしさ、男性も込みで色気だったり、そういう部分はすごくあると思います」

さらに続ける。
「何よりも、僕たちは音楽を大事にしているので、音楽の部分がかなり武器なのかなと思っています。いろいろなビートメーカーだったりとか、他の方々と話し合っていて、いろいろな形の音楽をつくっているので、かなり音楽も武器なんじゃないかと思っています」
ダンスについても語る。
「いろんなジャンルを踊りこなせる子たちがいるので、一つのジャンルにこだわらず、もう本当に唯一無二の僕たちらしいBREXA EDGEというジャンルができるんじゃないかと思っています」
Dリーグの新シーズンは10月6日に開幕予定。BREXA EDGEはブロックVIBEに属し、10月7日に登場する。