西武 新メットライフドームが寄与する地域との好循環 後藤オーナー「所沢のまちづくりにも貢献していきたい」

西武 新メットライフドームが寄与する地域との好循環 後藤オーナー「所沢のまちづくりにも貢献していきたい」

西武は8日、本拠地・メットライフドームの改修計画が完了し、竣工式を行った。式には後藤高志オーナー・辻発彦監督らが出席。

本計画は2017年11月に発表し、「ボールパーク化」「チーム育成 / 強化」の2点をテーマに、総額約180億円という球団史上最大規模の計画で行われてきた。

会見に出席した後藤オーナー(写真右)と辻監督(同左)

「選手たちも戦う環境が整備された」

竣工式の終了後、後藤オーナーは辻監督とともにフォトセッションに登場。冒頭の挨拶にて、新型コロナウイルス禍でも遅滞や事故なく完遂したことについて喜びの意を述べた。

続いて改修の2大テーマにも触れ、両方における期待を語った。

「ボールパーク化によって、あらゆる世代の方にライオンズの試合やコンサート等をエンジョイしていただけるようになりました。チーム育成の強化については、室内練習場と若獅子寮、CAR3219(カーミニーク)フィールドを通じて若手の強化・育成へ存分に力を発揮してくれると確信しています」

今回新設された1つの「テイキョウキッズフィールド」は、観戦以外でも親子で楽しめる遊戯施設である。オーナーは今後「試合がない日でも子どもたちの遊ぶ場として解放していくことも考えている」と語った。

また、様々な施設が増えた中で特に嬉しかったのは、グラウンドで選手がプレーする環境についてであったという。

「特に嬉しかったのがダグアウトのベンチ。夏暑く・冬寒いという自然環境に応じた球場なのですが、今回ベンチ前に空調設備が設置されました。夏は冷気、冬は暖気を出せることで、選手たちも今まで以上に戦う環境が整備されたと思います」

ベンチ最前部に空調設備を導入。選手が試合をしやすい環境も整備している

ライオンズは西武グループの”象徴”

会見にて、今年度コロナ禍による西武グループの業績悪化が見込まれることから、球団経営への影響について質問が出た。

これにオーナーは「(影響は)ありません」と即答。「西武グループ総力を結集してライオンズをサポートする。今の(西武)グループの経営状況の中で影響はないです」と繰り返して強調した。

西武球団の誕生から、ライオンズはグループの象徴と位置付けてきた。2008年のリーマンショック、2013年に米投資ファンド・サーベラスが売却を要求するなど数々の危機がありながらも乗り越えてきた。

「これまでライオンズに勇気をもらって西武グループ全体が成長してきました。今年もまたライオンズから元気・勇気をもらい、グループを挙げて経営改革に邁進しています。我々もグループの総力を結集してライオンズをサポートしていく。これによっていい形で好循環が生まれてくると思っています」

ライオンズはグループの象徴。今後もサポートすると力強く述べた

所沢エリアのさらなる活性化へ

メットライフドームの改修は西武グループを挙げて進めてきた計画で、所沢エリアの更なる活性化につながると期待されている。

親会社である西武鉄道本社がある所沢駅周辺では、これまで再開発を進めてきた。東口では「グランエミオ所沢」の第2期が昨年9月にオープン。西口も広域集客型の再開発計画もあり、2020年代半ばに完成する予定である。

また、球場に隣接する西武園ゆうえんちも昨年11月からリニューアル工事中で、今春新しくオープンする。

「一連のプロジェクトは所沢市の協力・理解をいただきながら遂行してきました。所沢は従来、都内に通勤通学するベッドタウンの位置付けが多かったですが、所沢エリアの再開発プロジェクトによって『生活する、学ぶ、働く』と言ったリビングタウンになることを期待しています。地域の方も大きく期待していることと思いますので我々も貢献していきたいです」

26日にプロ野球が開幕。同時にメットライフドームのグランドオープンとしていよいよファンの方々をお迎えする。オーナーも「みなさんに笑顔を届け、日本を元気づけるパワーになっていきたい」と挨拶の中で話した。

2年ぶりのリーグ制覇、そして13年ぶりの日本一奪還にむけて新生メットライフドーム元年がいよいよ幕を開ける。

(SPORTSCORE編集部)

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