「やりたいバスケを全員が理解し、表現できる環境がある」サンロッカーズ渋谷 ベンドラメ礼生 フランチャイズプレーヤーとして語る創り上げられた文化
スティールやドライブで”ズレを”生むテクニック
ベンドラメ選手の持ち味は前章でも自身が語っていた「積極的なドライブや得点に絡むプレー」。
強いリーダーシップとともに、速さとテクニックを兼ね備えチームに得点をもたらしている。
「体格の大きい外国人選手を相手に自分が何で勝負できるかと言ったら、スピードや切り返しのクイックネスです。1対1ができる瞬間はほんの一瞬ですし、リング下にたどり着くまでにいかに振り切るかがポイントになってくるので、その前にいかに仕掛けられるか。
付いてこられてしまうとシュートがブロックされてしまうので、そこで仕掛けるポイントだったり攻めるタイミングっていうの意識しています」
また、ベンドラメ選手の魅力は相手からボールを奪うスティールも大きな武器。2019−20シーズンには73スティール「1試合平均1.8本」をマークし、スティール王を獲得している。
これらのプレースタイルはどうつくられていったのか、学生の時から凝らしてきた工夫の積み重ねであった。
「個人的にはスピードと言えども、日本人選手のPGの中ではむしろ遅い方だと思っています。学生時代もスピーディーだったかと言うとそうではない。
スティールも飛び出すタイミング、ドライブでもリズム・タイミングを変えて”ズレ”をつくるのが得意だったのでスピードがあるように見えるだけかもしれません。ただ、スタイルは高校の時から変わっていないです」
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