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元西武・髙木大成 野球界そしてスポーツ界発展のために尽力する「セカンドキャリアの充実」〜著書出版記念特別インタビュー最終回〜

野球の母数拡大のために「セカンドキャリアを充実させる」

多忙の合間を縫い、約1時間半に亘るインタビューに応えていただいた最後、髙木の今後の夢を伺った。それは、日本の未来を意識したスケールの大きい夢であった。

「想いとしてはスポーツ界の発展に貢献していきたいです。私の場合は野球ですが、アスリートのセカンドキャリアは今後も充実させるべきと考えています」

今は野球人口が減り続け、キャッチボールすらできない公園も増えている。髙木も心を痛めるとともに、危機感を抱いている。

「セカンドキャリアを充実させると、親御さんがお子さんに野球をさせてあげる可能性が増えると考えています。なぜかと言うと、選手を終えた後も仕事がある。そういった安心感を与えられるからです。

野球に限らずスポーツ選手って競技に一生懸命打ち込んできた半面、普通の会社員や仕事のことをあまり知る機会がないのかなと思います。その影響もあって途中で断念させてしまうケースもあります。引退後も安定した職業に就けることが分かれば、それがなくなると考えています」

野球を断念する学生が減ることは、つまり野球人口の母数が増えることを意味する。髙木は国の発展という大きな観点から、重要性を捉えている。

「母数が増えれば、ポテンシャルのある選手が残る可能性が高まる。全体のレベルは上がっていくし、野球をやる環境を国として充実させることに繋がります。野球というスポーツがビジネスとしての日本の発展に寄与していくものだとしたら、環境をつくらざるを得ない。そう思っていただけるように貢献したいです」

次ページ:野球以外の世界にも触れていく

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