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元西武・髙木大成 「感慨深かったです」新生メットライフドームで実現した理想の形 〜著書出版記念特別インタビュー第5回〜

「ネット裏に行きたいと思える」球団の工夫と努力の賜物

ーライオンズにしかないものー

それは”自然共生型”である。本球場は、98年から99年にかけて現在のドームが完成。このコンセプトは当時から続くもので、自然の環境を感じながら観戦ができる。自前の土地という利点も活かし、ドームの外周部分を有効活用することで”ボールパーク化”を実現することができた。

メットライフドームエリアの象徴とも言える”自然共生型”。ライオンズにしかできないコンセプトである(球団提供)

また、08年オフに実施した内野席のバリューアップを今回の改修でもさらに強化した。同年までは「どこでも観やすいから安い席でいい」となり、高い席が売れないという仮説が立てられていた。

メットライフドームは動線が統一されており、電車や車・バスいずれの場合でも西武球場前駅の方面から入り口へ向かう。

入場口はセンターのバックスクリーン真後ろに位置しており、内野席の場合は入るとレフト・ライトをそれぞれ経由していく。球場はすり鉢状になっているためグラウンドレベルの席に行くためには、階段を降りていく必要がある。

つまり、「料金の最も安い外野席が入り口から最も近く、料金が高いネット裏の席が最も遠い」ことになる。

また、「どの席でも観やすい」のがメットライフドームの特徴。周囲は豊かな自然に囲まれ、広大な土地を活用して建設されたため、なだらかな構造となっているのが理由である。

なだらかな構造で「どこでも観やすい」のが特徴(筆者撮影)

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