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元西武・髙木大成 「感慨深かったです」新生メットライフドームで実現した理想の形 〜著書出版記念特別インタビュー第5回〜

「感慨深い」15年越しに実現したスタンドとビルの一体化

今年の3月に晴れてグランドオープンを迎え、今や”ボールパーク”として様々な年齢層が楽しめる場所へと進化した。

髙木の地元は東京都八王子市、両親は福岡県出身で前身の西鉄ライオンズ時代からファンであることから、少年時代は何度も西武ライオンズ球場(当時)へ足を運んでいた。

大学卒業後はドラフト1位で念願のライオンズに入団し、選手としてこのグラウンドでプレー。引退後は毎日通う職場になった。それだけに思い入れは誰にも負けないものがある。

「本当に感慨深かったです。私が引退して球団の社員になったとき、昔のオフィスや中華料理屋さんがあった旧獅子ビルと球場は地下の階段でしか繋がっていなかったんですよ。その当時を考えればすごいなと。『獅子ビルとスタンドを繋げたいよね』とずっと話していたんですよ。それが今回DAZNデッキでついに実現したので」

念願の獅子ビルとスタンドが1つになった”DAZNデッキ”(筆者撮影)

少年時代から約40年球場に通い続け、時代とともに変わっていく様子を肌で感じてきた。特に今回のメットライフドーム改修計画では、球団そして西武グループ全体での力の入れ具合に心が響いた。髙木はこう続けた。

「アメリカなどに視察へ行き、この球場の設計に合うものは何かをリサーチしていました。ボールパーク推進部が中心に動いていただいて、これまでのプラスアルファでライオンズにしかないものを創り上げていったことが何より素晴らしいなと思いましたね」

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