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元西武・髙木大成 野球界から離れホテルマンへ「素直に部下へ聞きながらこなす」奮闘の日々〜著書出版記念特別インタビュー第4回〜

”ライオンズ一筋”からホテル業界へ

11年の12月、グループ企業のプリンスホテルへ異動となった。ただ、これは髙木にとっては”復帰”となる。

実は髙木の正式な所属先はプリンスホテルであり、球団へは出向という形で勤務していた。そのため、所属先に戻ったのだ。

プリンスホテルでの役割はホテルの”マネージャー”。トップの総支配人、副支配人の配下にいるマネージャーのうちの一人という重要な役職になった。

そうは言えども、髙木はこれまで選手・球団の社員と”ライオンズ一筋”の道を歩んできた。形は変われど野球に携わってきただけに、ここで野球から完全に離れてホテルマンになることは想像だにしなかった。

また当時、プリンスホテルは厳しい経営環境に置かれていた。04年に西武鉄道が上場廃止となってからグループ全体が再編をしている最中で、施設の売却や閉鎖・人員の削減などを行っていた。

ホテルマンでは”プレーイングマネージャー”として奮闘した

さらに時期は東日本大震災からまだ9ヶ月、世の中は自粛ムードが続き、パーティーや宿泊の需要も回復には至っていない状況でのアサインだった。

髙木もマネージャーという肩書きながら、実際は自らも部下の従業員とともに汗を流す日々だったという。

「西武グループ再編でさらにがんばっていこう、そんなタイミングだったので人もギリギリで回していました。なので、マネージャーと言いながら完全に”プレーイング”マネージャーでした。

でも私よりも部下の方がよく理解している。そんな中でやっていましたね。素直に部下に聞きながら1つ1つこなしていました。なにせわからないですから(笑)」

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