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「ファンと選手双方にメリットがある」元西武・髙木大成が提案した ”ホームを3塁側に”〜著書出版記念特別インタビュー第3回〜

球場のことは、内も外も熟知している。選手・ファンサービス両方の観点を持つ髙木の知見が他にも大きく活きた提案があった。

「メットライフドーム特有ではあるのですが、当時あった中華料理屋さんやグッズ売店がレフト側に並んでいたんですよ。普通ならばホーム側にあるじゃないですか。逆に1塁側は奥側にチケット売り場がある以外何もなかったんです。そういった点も改善するために提案しました。

後は選手周りもです。この球場は元々ライオンズが戦うためだけに造られた球場のため、ライオンズの選手ロッカーはネット裏上段にあるんです。勝利するとビクトリーロードを上がっていくあの上に実はあるんですよ。

なので1塁側に専用のロッカーがなくて、ホームで試合をしているけども上まで行かないといけないですし何より窮屈でした。この機会にということで元々ある3塁側のロッカールームをライオンズが使用し、ビジターになる1塁側へ新たにロッカールームを整備しました」

ビクトリーロードの上に選手ロッカーがある(写真は19年当時)©︎SEIBU Lions

選手もファン、そしてチームにとってもメリットがある。この提案によりステークホルダーの満足度向上を両立させた。これはどちらも知る髙木がいたからこそ実現できたものだった。

ここからさらに試行錯誤を重ね、着々と経験を積んでいく。08年からはまた新たな部署で挑戦が始まった。

次ページ:PR部では「とにかく自分で数多く」

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