
恒例“ビールトレード”で球場を沸かせる ドリームマッチの主役・上原浩治氏が今年も魅せ、「ファンが選ぶMVP」に
アジア人唯一となる日米通算“100勝・100セーブ・100ホールド”を達成している上原浩治氏(元巨人・MLB)が、今年も「サントリードリームマッチ2026」に出場した。
第30回記念大会に臨むにあたり、「今日も怪我なく楽しくやるだけです」と笑顔で語った。
例年「ザ・プレミアム・モルツ球団」の一員としてマウンドに上がっているが、毎年移籍劇の主役となって大会を盛り上げている。
田尾安志監督・大矢明彦GMが山本浩二監督・張本勲GMへ“ビールトレード”による交渉を行い、上原氏が「ドリーム・ヒーローズ」のユニフォームを着てマウンドへと帰ってくる。
その際、親友・高橋由伸氏とのマッチアップで球場のボルテージは最高潮に達する。そこに昨年からはドリーム・ヒーローズへの移籍前に松井稼頭央氏との対戦が加わり、注目を集める。
「僕自身が野球をする機会も少なくなってきたので、ストライクをしっかり入れて、いい勝負ができたらいいなと思います。やっぱり抑えたいという気持ちは出るでしょうね」

まず、モルツ球団のユニフォームを着て5回表に登板した上原氏は2アウトを取ったところで松井氏と対戦。ストレートとスプリットで現役時代と変わらない制球力の高さを見せる。
2球連続ファウルで追い込み、3球目も松井氏が振り抜くと上原氏の足元を抜ける。しかし、遊撃の宮本慎也氏が二塁ベース真後ろへ素早く回り込み正確なスローイング。際どい判定も、松井氏はアウトとなり上原氏に軍配が上がった。


そして、このイニングを終えた直後に今年も移籍交渉が行われトレードが成立。すぐさまドリーム・ヒーローズのユニフォーム姿で再びマウンドへ走っていく。
ここでモルツ球団は張本GMを代打に送り、球場からは拍手が沸き起こる。朝の情報番組では張本氏の後を継ぎ、現在も度々共演する大先輩との対戦となった。
1球を投じたところで申告敬遠が告げられ、張本氏は出塁し代走・天谷宗一郎氏と交代した。
そして次に登場したのが高橋由伸氏。今年も行われた親友対決にスタンドのファンは喜びと期待の拍手で2人を包んだ。
カウント2-2からの5球目、高橋氏の振った打球は後方へと上がりバックネットフェンス付近で捕手の小田幸平氏がキャッチし、ここでも上原氏が抑えた。

5回表と裏の両方を投げ無失点のピッチングを披露した上原氏は、観客が選ぶ今日のMVP「My MVP」にも選出。お立ち台にも上がった。
「やっと報われました」と笑いを誘いながら、「野球界が盛り上がるように、ここにいる皆さんと一緒に僕も頑張っていきたいと思います。ファンの皆さん、これからも野球界をよろしくお願いします!」と締めた。

親友たちとの真剣勝負でファンを笑顔にし、最後は野球界への思いを真っすぐに語る。上原氏がマウンドで見せた変わらぬ投球と人柄は、サントリードリームマッチに欠かせない存在であることを改めて証明していた。
(写真 / 文:白石怜平)
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