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世界を知るレジェンドが伝えた「投げる・捕る」の基本 サンリオベースボールアカデミーで野球少女たちに届けた“Play Smile”

9月12日、「サンリオベースボールアカデミーin東京」が明治神宮外苑室内球技場で開催された。

今回参加したのは、首都圏の女子野球チームでプレーする小学生58人。

講師には高橋由伸さん、松井稼頭央さん、五十嵐亮太さんという世界を舞台に戦ってきたプロ野球OBが集結。さらに今回は、日米通算507本塁打を放った松井秀喜さんも初めて参加した。

それぞれが長い野球人生で培ってきた経験と技術を、次の世代を担う野球少女たちへと伝えた。※全2回のうち1回目

(写真 / 文:白石怜平)

世界を知る面々が女子野球の未来を後押し

「サンリオベースボールアカデミー」はサンリオの企業理念「みんななかよく」に共感し、「野球を通じて子どもたちの笑顔がもっとあふれてほしい」という想いから2025年にスタートした野球教室。

“Play Smile〜野球で未来に笑顔を〜”をテーマに掲げ、これまで世界を舞台に戦ってきたプロ野球OBたちが、子どもたちへ野球の技術と楽しさを伝えてきた。

5回目となる今回は、首都圏の女子野球チームで活動する小学生58人が参加した。

指導を担ったのは、高橋由伸さん・松井稼頭央さん・五十嵐亮太さん。そしてコーチアドバイザリーとして久保文雄さんも引き続き参加。

そして打撃コーナーから松井秀喜さんが加わる豪華な講師陣となり、それぞれが自身の経験を子どもたちと同じ目線に立ちながら伝える時間となった。

リポーターはおなじみ杉谷拳士さんも参加。子どもたちに積極的に声をかけながら会場を盛り上げ、笑顔の絶えない空間をつくっていった。

5月に引き続き、豪華メンバーが揃った

「良いボール」につながる身体の使い方

最初のプログラムは、すべてのプレーの基本となる「キャッチボール」を行う。ここでは、日米通算900試合以上に登板した五十嵐亮太さんが中心となって指導を担当した。

まず伝えたのは、ボールの握り方と指先の使い方。人差し指と中指をしっかりとかけ、指先に力を入れてボールに回転を与えることを実演した。

「しっかり指にかけてボールに回転をかけてみる。これを上から投げた時も同じように回転がかかるように投げる。その回転がなるべく変わらず、12時の方向で回転すると、すごく伸びのあるボールが投げられます」

五十嵐さんが伸びのあるボールの投げ方を教える

さらに、キャッチボールに入る前にもう一つ強調したのが“姿勢”だった。

投げたい方向へしっかりとステップすることに加え、身体が前後に傾かないように軸を作りまっすぐ立つ。腰が引けたり背中が丸まったり、後ろへ反ったりしないように呼びかけた。

「この“立つこと”は、捕ることにも投げることにも、打つことにも共通して言えることです。スッときれいに立った状態で投げること・打つことを意識してやってみてください」

代表して選手に実演してもらうと、ステップの方向やボールの回転を一緒に確認。

「姿勢がいい」「ステップもちゃんと相手の方に向かっている」と目の前の動きを題材にしながら、良い投球につながるポイントを分かりやすく示した。

そして最後に伝えたのが、上半身をリラックスさせることだった。

「あとは力を抜くことが大事。上半身の力を軽くリラックスして投げると、ボールにしっかり力が伝わっていい回転のボールが投げられます」

ここで久保さんからの提案で高橋由伸さんと松井稼頭央さんが実演に。綺麗なフォームから投げられる球とグラブから響く音に子どもたちは尊敬の眼差しを送った。

野球の基本であるため、時間をしっかりと割いた

「ボールをしっかり見る」守備の基本

続いて行われた講義は、野球のもう一つの基本となる「捕る」練習。

ここで中心となって指導したのが、現役時代から子どもたちの憧れの的であり続ける松井稼頭央さんだった。

松井さんは西武時代にゴールデングラブ賞を4度受賞。俊足を生かした広い守備範囲と強肩を武器に、日本を代表する遊撃手として長く活躍してきた。

この日は自らグラブを手にし、子どもたちの目の前で捕球の動きを実演。そこで特に伝えていたのが、ボールを顔から離さず最後までしっかり見ることだった。

捕球する際に顔とグラブの距離が離れてしまうと、ボールを十分に見ることができず、打球を弾いてしまうことにつながる。

そのため、打球に対して身体を運びながらグラブだけを前に出して捕りにいくのではなく、顔もボールに近づけながら捕球する。松井さんは実際に身体を動かし、その距離感を子どもたちに示していった。

顔とボール、グラブとの距離について解説した

その後は講師陣とのキャッチボールに移り、子どもたちもグラブを手に実践へ。

女子選手から放たれるボールに対し、講師陣も大きな声とリアクションで応じた。お互いに笑顔でコミュニケーションが交わされ、まさにアカデミーが大切にする「Play Smile」の光景が早速広がっていく。

そしてノックでは目の前に飛んでくるボールに対して身体を動かし、松井稼頭央さんから直前に教わった動きを思い出しながら、何度も捕球を繰り返していった。

講師陣がノッカーを務め、選手たちを笑顔で鼓舞した

また、前のキャッチボール講習で五十嵐さんが伝えていた「きれいに立つ」ことの大切さもここで意識を深める。

守備でも姿勢を考えながら打球に入り、最後までボールから目を離さずに捕球を重ねる。前の練習で教わったことの数々が、線としてつながっていった。

ノック後は松井稼頭央さんによる守備の実践も披露され、現役時代から変わらない華麗な動きでここでも選手たちを魅了した。

現役時代から変わらない軽快な動きを見せる

そして全体のプログラムを終える際には、一人ひとりが参加選手たちにメッセージを贈った。

「野球のいいところって、体を大きく振ってボールを遠くに飛ばすことも魅力的なんだけど、もし力がなくても工夫して振れるところがいいところです。

なのでみんなも練習を続けることによって、ヒットをたくさん打つ・走るといった活躍できる場面がたくさんあると思うので、毎日一生懸命野球をやって、楽しんで頑張ってください」(五十嵐さん)

「みなさん上手なので、少しずつでも継続してください。それが将来すごく大きなものになると思います。私事ですが、高校野球の女子選抜との試合に出場します。

今野球を頑張っている子たちはその高校生を見て、憧れや目標にしている人もいます。なので、みなさんも継続して頑張ってください」(松井稼頭央さん)

「稼頭央くんが、明日高校野球の女子選手たちと試合をするんだけども、みんなもね、お姉さんたちのようにあの場に立つ時が来ても頑張ってくれているはずなので、その時を夢見てこれからも頑張ってください」(高橋由伸ん)

講師陣から“継続”の大切さを述べられた

そして、そのバッティングではあの大打者がついにサンリオベースボールアカデミー初参加となる。

(つづく)

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