
松井秀喜さんが今年も「KOBE CHIBEN」に参戦!「4番・三塁」で出場し、“3年連続アーチ”へトライした結果は…?
巨人やヤンキースなどでプレーした松井秀喜さん(ヤンキースGM付特別アドバイザー)が、「SATO presents 高校野球女子選抜vsイチロー選抜KOBE CHIBEN」に「4番・三塁」で出場した。
過去2大会連続で本塁打を放っている松井さん。今大会もアーチへの期待が高まった中で臨んだ試合だった。
(写真 / 文:白石怜平)
「特に最後の2打席は」意識した“3年連続弾”
2年ぶりにかつての主戦場・東京ドームへと帰ってきた背番号「55」。
「緊張感を感じさせてもらえる試合でした。これはやっぱり女子野球の選手たち皆さんの真剣さ、熱い気持ちっていうのがそうさせてくれたと思います」と試合を総括した。
松井さんは一昨年に初出場し、昨年と2大会連続で本塁打を放っている。自ずと“3年連続本塁打”への期待がかかり、試合を見る誰もがそれを待ち望んでいた。
惜しくも一発は出なかったものの、左中間への2塁打を含む4打数2安打1打点と4番としての役割を果たした。

松井さんはその期待を一身に背負っており、「最後の2打席はホームラン狙ったんですよ。でも狙うとダメですね。引退して14年経ってもまだ学んでないなと(笑)」と試合後に本心を語った。
最終4打席目は見逃し三振に倒れたシーンに触れられ、「狙ってるからあのボール手が出ないんですよ」と答えると、隣にいたイチローさんに「あの悔しそうな表情良かったよ。本気な感じがもう出てても最高だったね!」と、ホームランアーチストとしての本能が垣間見えた。

試合ではとにかく「怪我をしないこと」を意識していた松井さん。
初参加した24年、中堅を守っていた松井さんは初回に左中間の打球を追った際、肉離れを起こしてしまった“トラウマ”がある。
この日を迎えるまでの調整について問われ、「早く準備しすぎると息切れする可能性があるので、一番いい状態で参加したい」とこの3週間ほどで仕上げてきたという。
初回に福田稟選手(神戸弘陵)がヒットで出塁した際に、あの悪夢が頭をよぎったそうで、「あの時が一番ネガティブになりました(笑)」と心境を吐露していた。
昨年と一昨年は中堅でスタメンだったが、今年は三塁で出場した。イチローさんから言い渡されたのが前日だったそうで、「センター守るつもりだったから、グローブも外野用でしたよ」と会見場の笑いを誘った。

ただ、三塁は高校時代に守っていたことから「サードは好きですよ」と愛着も見せており、数回訪れた守備機会もしっかりとアウトにした。
近くで守りながら見ていたイチローさんの投球について問われると、「(昨年から)スピードも変わってないし尻上がりに調子も上がっていったので、守りながら見てて楽しかったですよ」と、その投球に感心していた。
盛り上がりが年々増している女子野球。毎年対戦を重ねている立場から、今後の発展に向けて以下のようにエールを贈った。
「高校生の皆さんにとって、ここに選ばれることが目標になる。これからもそういう試合であってほしいと思いますし、今は全国大会で甲子園にも出場できるという目標もありますよね。
さらに卒業した後もプロ野球の女子チームもありますから、社会人の選手数がもっと増えていくと思うので、認知度や選手たちがプレーを続けられる環境がどんどん整ってきたらいいなと思っています」

そして、試合後のお立ち台では早速次回への意気込みを問われており、「東京ドームは私の思い出場所・大好きな場所ですので、ここの打席に立てるように次はホームランを狙わずに頑張ります」と、松井さん流の“ホームラン宣言”をして締めた。
引退して14年経ってもなお、世代問わず本塁打への期待を与え続ける松井さん。来年以降もまだまだファンは、その描く放物線を見ることを楽しみに待っている。
(了)