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ドジャース・山本由伸が日本のファンとオンライン交流 ドジャースファンクラブが生んだ特別な30分

日本時間の4月25日、ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸投手がオンラインQ&Aセッションに参加した。

日本公式ファンクラブの会員を対象に実施され、世界最高峰の投手と直接交流できる夢の時間が展開された。

昨年立ち上がったドジャースの日本公式ファンクラブは単なる会員組織にとどまらず、“体験”を軸に新たなファンコミュニティを形成し始めている。

その進化を追いつつ、今回のセッションの模様をお送りする。

(取材 / 文:白石怜平、写真は全て提供写真)

MVPコースが昨年よりも速い開始1分で完売

ドジャースが日本市場への本格的なアプローチとして展開している日本公式ファンクラブ「Dodgers Fan Club」。2025年に発足した同クラブは、初年度から大きな成功を収め、会員数は4万人を突破するなど早速大きな反響があった。

MLB東京シリーズのチケット抽選やロサンゼルスでの観戦チケット割引、限定イベントやパブリックビューイングの実施など、オンラインとリアルを横断した体験設計を構築してきた。

初年度から国境を超えて日本のファンとの絆を深め、2年目となる2026年度は、さらなる拡大フェーズへと突入している。

関東圏に多い傾向のファン分布を全国へ広げること、そして子ども・ユース世代へのアプローチ強化を重要施策と位置付けてエンゲージメント向上も掲げるなど、会員数10万人規模への成長を目標に設定した。

ゴールドカラーの大谷翔平ボブルヘッド(非売品)や選手の実使用ユニフォームの一部を封入した記念チケットなど特典としてあるMVPコースは、受け付け開始1分で完売するなど、昨年以上に大きな反響を見せている。

開始1分で完売、急遽追加販売も行われたMVPコース(提供写真)

大谷翔平・山本由伸・佐々木朗希といった日本人スター選手の存在を追い風に、ドジャースは単なる海外のチームではなく、日本国内で独自のファンコミュニティを形成しつつある。

ファンクラブはその中核として、観戦・体験・育成をつなぐハブへと進化しようとしている。

山本由伸投手によるオンラインセッションが開催

日本時間の4月25日にファンクラブ目玉企画の一つである、選手交流企画が開催された。

それは、山本由伸投手によるオンラインQ&Aセッションである。昨年のワールドシリーズMVPに輝くなど、シリーズ連覇に導いた立役者が日本の公式ファンクラブ会員限定に特別に登壇した。

このプログラムは有料会員が全員参加できるほか、無料会員も参加費1,500円(税別)にて先着順で参加。

会員から事前に寄せられた質問にリアルタイムで回答する企画となり、 世界最高峰の舞台で活躍を続ける山本投手の“今”を、ファンが直接感じることができる貴重な機会でもあった。

ドジャースのチケットセールス&サービス担当 バイスプレジデントであるセバスチャン・リバス氏も、セッション開催にあたって以下のようにコメントを寄せている。

「山本由伸選手は、2025年ワールドシリーズMVPに輝いた、世界最高峰の投手の一人です。その圧倒的なパフォーマンスは、太平洋の両岸で多くのファンを魅了してきました。

今回のQ&Aは、彼がこれまで支えてくれた日本のファンの皆さまへ直接感謝を伝えるとともに、ファンクラブ会員の皆さまにとっても、世界トップレベルの選手と“個人的につながる”特別な瞬間となるはずです。

私たちは、このような唯一無二の体験を、ファンクラブコミュニティの皆さまにお届けできることを誇りに思います」

日本時間の25日、30分かけて行われた(提供写真)

ファンからは野球の他にも幅広く質問が寄せられる

Q&Aセッションは日本時間の10時20分からスタート。ファンから寄せられた質問の中でも、特に関心を集めたのが山本の愛犬「カルロス」についてだった。

昨年夏にInstagramで初めて紹介して以降注目度は高まり、「始球式は?」「どんな性格?」といった声が寄せられていた。

山本はカルロスはボール遊びや運動にほとんど興味がなく、球場デビューは難しいという一面を明かしてくれた。

動物シェルターで出会い、その落ち着きが決め手となって迎え入れられた経緯についても語られるなど、愛犬との癒しのひとときを垣間見ることができた。

チームメイトに関する質問も多くあり 、「誰と仲が良いのか」「どんな会話をしているのか」といった問いも。仲の良い選手はさまざまいるという山本は一人、ブレイク・スネルについて紹介した。

「仲の良い選手はたくさんいますが、スネルはすごく無邪気で少年のような一面があって話していてとても楽しいです。 野球の話もすごく教えてくれますし、すごくいい関係だと思っています。 本当に楽しいチームメイトの一人です」

一つひとつ向き合って丁寧に答えた(提供写真)

さらにファッションや音楽・登場曲など野球以外の話題にも広がるなか、“メンタル”についての質問も多くあった。ワールドシリーズやWBCといった世界最高峰の舞台でもその実力を発揮し続けていることから、ファンからの関心が寄せられた。

質問を受けた際、山本は「特別(メンタルが)強いわけではない」と語る。

緊張や不安はみんなと同じように感じる一方で、メンタルを支えているのが日々の準備と積み重ねであると答えた。

「これまで積み重ねてきた練習や準備があることで、自信につながっています。 その積み重ねがあるからこそ、大事な場面でも自分を信じて投げられるのだと思います。 成功体験がまた次の自信につながり、その繰り返しでメンタルも強くなっていくのだと考えています」

そして終盤の質問は「ドジャースに入団して良かったこと、大変なこと」について。ワールドシリーズ2連覇という偉業を達成し、世界最強とも言えるチームで自身も勝利を重ね続けている。

山本はドジャースの魅力そして、常勝軍団ならではの苦労などを述べた。

「良かったことは、勝つためにすべてを尽くすチームであることです。 選手のことを深く理解しようとしてくれる姿勢があり、自分のトレーニング方法なども尊重してくれます。 本当に『勝つためなら何でもやる』という組織だと感じました。

一方で、その分競争も非常に激しいです。 トップレベルの選手が集まっているので、常に結果を出し続ける必要があります。 それが成長につながる部分でもあり、大変な部分でもあります」

今回直接交流が実現し、日本のファンにとって想いが交差する特別な体験となった。海を越えた応援は、いまやリアルな体験へと変わりつつある。

世界的なスター選手の活躍を“観る”だけでなく、“つながる”へ。その価値は、発足からわずか1年で新たなフェーズへと確かに進んでいた。

(了)

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