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ミズノ主催のトークイベント「キャッチャーの”號(さけび)”」3人のミットの特徴や子どもたちに伝えたいキャッチャーの良さとは?

ミットの違いからわかるプレースタイルの特徴と感覚

最初の話題は、3人が実際に使っているキャッチャーミットの形状について。

ミズノでは昨年、キャッチャーミット専用シリーズとして本イベントのタイトルにもなっている”號(さけび)”をリリースした。

その號で用意されたラインナップには「B-D(BIG & DEEP型)型」・「M-R(MIDDLE & REGULAR)型」・「S-S(SMALL & SHALLOW)型」があり、それぞれ木下選手・嶋コーチ・田村選手(その他ミズノブランドアンバサダーキャッチャー)の使用ミットがモデルとなっている。

”號”で用意された3つの型(ミズノ公式サイトより)

それぞれの特徴について、3人が自ら解説した。

木下選手「プレーの安定性を重視」

「2人の形状と比べると、ポケットが深くてサイズが大きいのが特徴です。キャッチャーはピッチャーのボールを捕る以外にタッチプレーだったり、キャッチャーフライなど、様々なプレーが絡んでくるので、各プレーの安定性を重視しています」

プレーの安定性を重視している木下選手

嶋コーチ「特徴がないのが特徴」

「僕は木下選手と田村選手のちょうど間くらいで、”特徴がないのが特徴”です。中学生や高校生などみんなが使いやすい形なのではないかと思っているのと、”遊び”がほしいので、少しゆとりを持って手にはめられるようにしています」

誰でも使いやすいと感じられる形状が特徴と説明した

田村選手「素手の感覚を大事に」

僕は、手の感覚を大事にしたいのでミットの形状は小さめかつ浅めです。スローイングでの握り替えを重視しているので、木下さんとは逆の形だと思います」

大事にしているのは”素手に近い”感覚だという

嶋コーチと木下選手は、2年前にお互いのミットを交換したという。両者が使ってみて感じた”違和感”がこのトークショーの面白さに味を加えていった。

木下選手は「実際に使わせてもらったのですが、使いやすくてボールの握り替えからスローイングまでの時間が速すぎて、逆に戸惑ってしまいました(笑)」

一方、嶋コーチは両選手のミットを使ったことがあるという、

「木下選手は硬すぎて・田村選手の浅すぎて心配と言いますか、両方ミズノさんに作ってもらったことがあったんですが、タッチプレーの時や際どいボールが来たときにちょっと怖いなと感じました。両方試した結果、結局2人の中間にたどり着きましたね」

20年にミットを交換したという嶋コーチと木下選手

田村選手は木下選手と真逆の形状であることから、上で触れた球の握り変えが速いことによる間の使い方について質問を受けた。

「僕は木下さんと違って肩が強くないので、極力捕って速く投げられる動作に繋げないといけないです。それで浅いミットになっていった形です。

元々は1軍で試合に出場させてもらうようになってから、嶋さんの型を使っていました。試合に出続ける中で、どんどんを軽く・小さくしていって最終的に今の形になりました」

改めてお互いのミットを確認した

それぞれの経験によって研ぎすまされてきた感覚により、他の選手のミットが自然と”違和感”を生み出し、それがむしろ個性へと繋がったことが分かるシーンであった。

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